aiデータの中を見る(閲覧/プレビュー)方法

aiデータが見られなくて…

「~.ai」のデータが見られずにお困りの方はいらっしゃいませんでしょうか。中を見る(閲覧/プレビュー)方法をお伝えします。

「~.ai」を見る(閲覧/プレビュー)にはどうしたらいいか

拡張子「~.ai」で表示されるデータはAIデータ(エーアイデータ)と呼ばれるデータ形式です。これは、イラストやロゴなどのグラフィックデザイン制作が可能なPCのソフトウエア Adobe社のIllustratorで作成/保存されたファイル形式の一つです。このソフトウエアで作成したデータはPDFやJPEGなど、さまざまな形式で保存や書き出しが可能となっていますが、中でも「~.ai」であるAIデータはIllustrator専用のデータ形式(ネーティブ)として存在しており、編集上のデータも含めて保存することができるため、デザインや印刷の現場では広く使用されています。

「~.ai」をIllustrator以外で見るためのさまざまな方法

IllustratorはMacやWindowsの標準ソフトウエアではないため、購入をしていないと見ることができませんが、以下の方法でもデータの内容を見ることができます。※1
※1 「見る」は閲覧やプレビューなどと同義で使用しています。いずれも条件付きです。

(1)Adobe Acrobatで見る

Illustratorと同じくAdobe社が提供するAcrobatというソフトであれば見ることができます。AcrobatにはProとReaderの2種類ありますがReaderであれば無料でダウンロードすることで閲覧が可能です。ただし、見ることができるのは、デザインなどを作成した際に保存したデータが「PDF互換ファイル」というものに設定されていることが条件で、設定がされていないデータは見ることができません。

(2)フリーソフトをダウンロードして見る

フリーのソフトウエアには、AIデータを見ることができるものがあります。ビューアーだけでなく編集ができるものなど、さまざまなソフトウエアがありとても便利です。ただし(1)同様、「PDF互換ファイル」というものに設定されていることが条件であったり、フリーのためウイルスの心配や、ファイルを開いた際に、デザインなどが崩れてしまうなど再現性の心配もあります。

(3)Web変換サイトにアップロードし、変換して見る

無料のWebサービスの中には、AIデータをアップロードすると自動的に画像に変換してくれるものがあります。ただし(2)同様、「PDF互換ファイル」というものに設定されていることが条件であったり、データ流出の心配や、ファイルを開いた際に、デザインなどが崩れてしまうなど再現性の心配もあります。

(4)コンテンツ管理等のシステムのプレビュー機能で見る

DAM(デジタルアセットマネジメント)※2などのコンテンツを管理するシステムでは、ビューアーが機能としてついており、見ることができるものがあります。編集などが可能な場合もあり、コンテンツを一元管理できるメリットがありますが、データの内容によってはファイルを開いた際に、デザインが崩れてしまうなど再現性の心配もあります。また、こうしたコンテンツの管理システムは多くの場合で製品として購入する必要があり、導入までの時間やコストがかかります。

※2 デジタル資産(カタログや映像、ロゴなど)を、一元管理しながら活用を促すことができるシステム。

Illustrator以外で見たときの注意点

Illustrator以外で見たときに注意しなければならないのが、(2)(3)(4)で解説しましたが、ファイルを開いた際にデザインなどが崩れてしまう可能性があることです。またAIデータには、表示された(見える)ものだけではなくレイヤーと呼ばれる編集上の機能や、特色と呼ばれる色設定、アウトラインなど、表示されているもの以外(見えないもの)に編集上必要な設定がさまざまにあるため、これらが反映されないまま表示や変換がされることで、確認したデータから想定した完成イメージと実際に作られた印刷物が異なるなど、トラブルを引き起こすケースもあります。

Illustratorで見る場合でも注意が必要なAIデータ

さらに付け加えますと、実は同じIllustratorのAIデータでも、どのバージョン(1987年の発表から現在まで20回以上のバージョンアップ)で編集したかにもよってデザインの効果や形状が変わってしまうといった不具合が起きてしまう場合などがあります。使い方を覚えて操作ができるようになると便利なIllustratorとAIデータですが、なじみのない方には扱いに戸惑う場面も多いかと思います。普段、内容を確認するだけでは問題が無い場合もありますが、販促物や、重要な印刷物などでは慎重な取り扱いが必要になるかと思います。不安な方はDTP専門の担当がいるデザイン会社や印刷会社をご活用してはいかがでしょうか。

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